折々の感想

塾長日誌

美しい文章を書く泉鏡花は、文章上達のためには、日記と手紙を書くべしと言っています。もの書きになるつもりがなくっても、日記と手紙を書くことは、ごく一般的な読み書きの訓練として、最も良いもののひとつです。現代文学習の一環としても、また、日常の楽しみとしても、おすすめします。

私自身は継続的に日記をつけているわけではなく、ある一時期、付けていたにすぎません。ただ、おもしろいことに、最初は起床と就寝の時刻ばかりが並べられていたのが、しばらくすると出来事や考え事が現れ、日を追うごとに記事がどんどん長くなっていくのです。これは、一つには周囲を見る意識が変わったということであり、また一つには、文章を書くことが楽しくなっていったということでもあるのでしょう。また、悲しみ、不満、怒りなど、感情が揺らぐと日記をつける手がはかどるもので、感情を整理するのにも、日記は役立つということが分かります。

ここに、塾長こと石田喜嵩の日記を公開することにします。それは、私の生活を知ってもらえるようにするためでもあり、自分で見返して何かの役に立てるためでもあり、日記を書くべしという勧めを自ら実践して見せるためでもあります。しかし、どなたでも、読んでくださる方がいるなら、それだけで望外の喜びです。

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