学問に王道なし

「学問に王道なし」という言葉がある。学問をするのに、楽な方法はないという意味だが、語源は古代ギリシャに遡り、エウクレイデス(ユークリッド)が王に「お前の『原論』を読むより簡単な方法はないか」と問われて、「学問には王のための特別な道などない」と答えたという逸話によるということである。

これは、学問は地位、権力、財力によって左右されるものではないということを言ったもので、良い学び方がないという意味でないことはもちろんである。

しかし、王がもっと簡単な方法を、と考えたように、その良い学び方が決して楽なものでないことも確かだ。それゆえつまり、学問に秘訣とでも言えるものがあるとすればそれは、楽をしようとしないこと、言いかえれば、いつもなるべく労力のかかる方法を選ぶということである。

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