昨日から、体調が悪い。昼になって、これは一応休んでおくべきだと判断した。
回復に資する食事を拵えようと、家にあるだけの野菜を鍋に入れて、煮込んでみたら、意外にもおいしかった。
Scarlatti や Mahler の第6番と第9番、Mendelssohn の第5番などを聴きながら、横になって読書をしていた。
一つは、折口信夫の『日本文学啓蒙』。上代の部で、「天子が祝詞を下される。すると世の中が一転して元の世界に戻り、何もかも初めの世界に返ってしまう」という言葉があるが、これが宮田登『日本の宗教』に引かれていて、そのためにこの本が気にかかっていたのだ。なるほど折口らしい文学観が自在にかつ平易に披瀝されている。「敬語はそういいものでない」など、おもしろい観点も呈示されていた。
もう一つは、以前から続けて読んでいるものだが、ベンジャミン・H・ヤンデル『ヒルベルトの23問題に挑んだ数学者たち』。これまで、ちまちまと読んできたところが、まとめて読むと夢中になってしまった。昨日といい、どうも体調が悪いと読書がはかどるものらしい。ゲーデルの面影が、慕わしく思われた。

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