6月3日: 入学試験の傾向を調べていたら

台風が過ぎ、風が強い。

『表現のための実践ロイヤル英文法』を読む。これはいい本だ。

新しく買った本棚に本を並べなおす。

公立高校入試の英語の過去問を見て、モヤモヤ。

「つめ込み主義の教育が誤りであることは明らかである。しかし自分が本当に思索しうるためには厖大な、正しく吸収された知識(ということは、何時でも正確に言葉や文章にして発表しうる知識)を持つことが必要であることは同様に明らかである。」(森有正「霧の朝」)

英語の試験でグラフを読み取らせる問題が出ることがある。この頃の共通テストを見ると、その比率は低めであるが、私立大学や高校入試ではそこそこの比率を占めることがある。これはよくないように思う。

公立高校の入試は、中学生の学習の方針を定めるものだから、なるべくいい問題であってほしいと思う。

Scriabin のピアノソナタから、Haydn のピアノソナタ。

昨日教材に使うつもりで(結局使わなかったが)漱石やら子規やら鷗外やら露伴やら眉山やら紅葉やら独歩やらの古臭い文章を読み漁っていたこともあって、こういう文語体の名文に懐かしさを感じる。ふと、手元にある『みみずのたはごと』を読んで、興に乗って『自然と人生』をもひも解いてみると、何とはなしに逼迫してしまって落ち着きを失っている私の心が、蘆花の見事な自然描写によって清澄な空気のうちに移されて、深呼吸ができた。まことに、文学に救われるということはあるものであろう。ますます格調のある文章が懐かしくなる。

佐々木高政『新訂 英文解釈考』。これも実にいい本だ。おもしろい。だが程度が高すぎて高校生には使えない。

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