「学歴」をおもしろがる人達が炎上したという話
愛知県一宮市の個人塾、いしだ塾の塾長、石田喜嵩です。
wakatte.tv が炎上したという話
wakatte.tv という YouTube チャンネル、受験生ならば見たことがあるかもしれません。
私自身、受験生の時に知って、嫌な気分になったものです。
単にそのとき嫌な気分になったというより、数年の間、もちろん断続的に、不愉快な思いを繰り返しました。
最近、この YouTube チャンネルが炎上したと、ちょっと話題になったようです。
2026年6月に九州大学教授の施光恒さんが『月刊Will』および YouTube チャンネル「ニュースの争点」で wakatte.tv を話題にし、次いで8月に同大学教授の岡崎晴輝さんが、Twitter(X)で糾弾したこと、特に後者がきっかけで、応酬が飛び交いました。
この小さなニュースによって、少し前の不愉快を思い出しました。
まず、私が不愉快に思う理由を率直に述べます。
ただし、最近の動画は全く見ていません。
「過激なことはやらなくなってきた」という評を見ましたが、スタンスは変わっていないかと思います。
私が不愉快なのは、「学歴コンプレックス」で自らを苦しめている人を大勢知っているからです。
「偏差値」だとか、大学の「レベル」だとか、センター(共テ)の点数だとか、受験という極めて特殊な一つのイベントにしか関係のないことを過剰に気にして、もっと大事なことに目が向かない人を、直接見てきました。
大学に入ると、いわゆる「燃え尽き症候群」になったり、大学の世界で自力で歩けなくなったり、就職するときや、就職してからも、苦しい思いをする人と、実際に見てきました。
wakatte.tv は「ジョーク」、「ネタ」、「皮肉」と自称していますが、不用意すぎて成立していないという印象を受けます。
学歴について議論することはばかばかしい
「学歴」は実際社会で重要だという意見には、同意します。
「学歴コンプレックス」が受験競争では必要とされることがあるという意見にも、同意します。
結局、学歴で判断することは当たり前だという意見にも、同意します。
ただし、一つの極論として、です。
もう一つの極論は、学歴なんてどうでもいいし、学歴で判断できることなどない、というものです。
この意見にも、私は同意します。
これは矛盾ではありません。
現実の一部分に目をつぶれば真っ白に見え、別の部分に目をつぶれば真っ黒に見えるということは、ありふれたことです。
学歴なんてどうでもいいです。
大学に行かず真面目に働いて、多くの大卒よりも幸せに生きている人は、少なくないからです。
京都大学には、想像されるような「変人」(例えば岡潔のような)がいかに稀少であることか。
まして、「変わった人たち」の中で、人並み程度のモラルや社会常識を弁えている人が、いかに稀少であることか。
学歴で判断できることなどありません。
難関大に合格するかどうかは、努力だけでなく、運と環境と関心の対象によって決まるからです。
たまたま裕福な家庭に生まれたり、たまたまある学問に強い興味を持ったからといって、その人を信用するわけにはいかないでしょう。
学歴大事!もある意味正しい、学歴どうでもいい!もある意味正しい。
とすれば、学歴についてあれこれ議論すること自体ばかばかしいようです。
生徒に「学歴コンプレックス」を植え付けて難関大に受からせても、「学歴」によるアドバンテージよりも内面的なダメージの方が大きいのではないかと思います。
長くなりましたがここまでは前置きです。
長くなったので続きは明日。
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