朝比奈隆など

愛知県一宮市の個人塾、いしだ塾の塾長、石田喜嵩です。

小学校の音楽の授業で、指揮者による演奏の違いについての映像を見せてもらったのを覚えています。

記憶では二人の指揮者が出てきたのですが、二人目を聞いたときに、一人目と全然違うということで、驚きました。

記憶は不確かですが、二人目は確か朝比奈隆さんではなかったかと思います。

朝比奈隆さんは93歳で亡くなる少し前まで、ずっと立って指揮をし続けた人です。ブルックナーをはじめ、ブラームス、ベートーヴェン、チャイコフスキーなどは、特に何度も繰り返し演奏し続けました。

フルトヴェングラーにあった時に、ブルックナーはオリジナル版を使うべきだと助言を受けて以来、オリジナル版を使い続けたそうです。

そのフルトヴェングラー自身はオリジナル版を使った記録は残っていません。晩年になって「やっぱりオリジナル版の方がよかったな」と思ったということかもしれない、と朝比奈さんは言います。

フルトヴェングラーといえば、伝説的な指揮者です。時代のせいもあってか、きれいな録音は多く残ってはいませんが、強く愛されている録音はいくつもあります。

朝比奈隆さんの話では、演奏の音がよくなったと思ってふと見ると、フルトヴェングラーが入ってきたところだった、ということもあったようで、存在するだけで音がよくなるというほどの達人だったといいます。

フルトヴェングラーも、バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナー、ワーグナーといった、ドイツ・オーストリア系の作曲家の作品を多く指揮しています。戦時中の指揮など、録音で聞いていても、鬼気迫るものが感じられます。私の好きなセザール・フランクの交響曲の演奏も、優れたものです。

朝比奈隆さんは高齢で亡くなるまで指揮をし続けましたが、NHK交響楽団桂冠名誉指揮者であるヘルベルト・ブロムシュテットさんは現在99歳という高齢で今もなお指揮を続けているようです。朝比奈さん同様どこか気品のあるたたずまいと顔つきから生み出される音楽も、やはり気品を帯びているようです。

ブロムシュテットさんの録音は、まだほとんど聞けていません。これからの楽しみです。

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