デジタル社会は数学を瘦せ細らせるのではないか

愛知県一宮市の個人塾、いしだ塾の塾長、石田喜嵩です。

数学を身に着け、楽しむことができるようになるために、必要なのは遊び心だと思います。
定義や公式が与えられたとき、また、問題を解いてみた後で、それを自分でいじりまわす遊び心です。

与えられたものをそのまま受け取るだけでは、理解には至りません。
それをためつすがめつして、「じゃあこの場合はどうなのか」、「違う証明はないだろうか」などと目を付けて、自分で考えなければなりません。
そのためには、目を付けるべきところに目を付ける勘の良さが、多少は必要です。

その勘の良さは、例えば限られた道具や場所で、どうすれば楽しく遊べるかを思いつく勘の良さに似ています。
昔から若者は、どんな些細なことからでも、楽しい遊びを思いつくものです。
しかし、スマホとAIの時代では、そういう遊びはどんどん減っていくようです。
遊びを考えつかなければ退屈でしょうがない、という状況が減ってしまえば、遊びを思いつく勘も育ちません。

さらに、手でものを書く機会が減ったことの影響も、小さくないと思います。
教科書に載っている肖像画の落書きなど、鉛筆を握って、書き加えながらあれこれと考えるのです。
その過程は、図形を描いてどこに補助線を引くのがいいのかと考えるのと、そう遠くないと思います。

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