漢字の味わいが分かる人は減っている
愛知県一宮市の個人塾、いしだ塾の塾長、石田喜嵩です。
古書を読んでいると、「牛津大学」という言葉に出会い、まごつきました。
オックスフォード大学のことのようです。
Ox は牛、Ford は浅瀬、それで、「牛津大学」というわけですね。
では、ケンブリッジはどうかと中国語表記を調べてみると、「剣橋」という表記。
おそらく音訳と意訳の結合でしょう。
そういえば、昔の小説では、「紐育」だとか「桑港」という表記が当然のように使われています。
それぞれ、ニューヨークとサンフランシスコのことです。
倫敦や伯林などは比較的目にするかと思います。
カタカナビジネス用語が氾濫する現代と違って、昔は漢字で表現することが尊ばれたものです。
その代表の一人は、おそらく尾崎紅葉でしょう。
いま手もとにあった『多情多恨』をひも解くと、以下のような当て字が使われています。
葬送(とむらひ)、顕然(まざまざ)、生家(さと)、麦酒(ビール)、鶏子(たまご)...。
いまこのまま出版しても、当時のようには決して売れないでしょう。
しかし、こういう言葉の使い方に一度慣れてしまえば、どんどん面白くなるのです。
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