7月1日: ゴッドファーザーのソニーはやさしい
愛知県一宮市の個人塾、いしだ塾の塾長、石田喜嵩です。
祖母からトマトとそうめんをもらったので、お昼はジェノベーゼ風にしていただきました。
しかし天気の悪い日は体も頭も思うように動かないので困りますね。何とか普段通りになるように努力してはいるのですが。
英語の教材を作っていて、映画がいい題材になると、いまさらながら気づきました。
調べてみると映画の文字おこしや脚本は簡単に手に入るようです。
スターウォーズ、ハリーポッター、アベンジャーズ、人気作品は数あれど、不勉強で一つも見ていません。
その代わり、好きな作品はいくつかあります。その一つが『ゴッドファーザー』。
この作品の魅力は、主要な登場人物全員の人生が描かれていることです。だから、一回ではなかなか咀嚼しきれません。
二度、三度とみていくと、ほとんど全ての人物が違って見えるようになります。
その一例として、ソニーを考えてみます。
ソニーは、マフィアであるコルレオーネファミリーの長男ですが、短気で乱暴者な面があり、そこがよく目につくため、あまり共感を惹きません。
しかしソニーという人物は、誰よりも家族愛に熱いのだということが、端々から分かります。
マフィアの仕事にかかわらないはずだった弟マイケルが、初めて敵を殺害しに行くのを見送る場面を引いておきます。
You're on, kid...I'll square it with Mom your not seeing her before you left. And I'll get a message to your girl friend when I think the time is right.
行くんだ、坊や…。ママに会わずに行っちまったことについては、俺からうまく言っておく。それと、彼女さんにも、頃合いを見計らって伝えておく。
改めて、文章として読むと、狡猾な印象さえ抱きかねない言葉です。弟を心配しているというより、万事問題がないように手配しておく周到さが目立つようです。実は、そういうセリフは他にもあって、ソニーの意外な知性が垣間見えます。
しかし、それは知性であって、狡猾さではありません。こんな短気で感情的な人間が、同時に狡猾であることを納得させるほどには、狡猾に表現されていないからです。
逆に、上に引いたようなセリフを言って、気遣いだと感じさせるのは、ソニーのような感情的な人間ならでは、なのではないでしょうか。
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